日本では、古来から漆塗りの土器や工芸品などが存在していたとされており、塗装は縄文時代から行われていたとされています。
しかし、外壁塗装における歴史は塗装自体の歴史に比べると意外と浅く、建物に外壁塗装をしはじめたのは明治維新とともに西洋文化が伝来してからです。日米和親条約が締結された建物が日本で最初に外壁塗装された建物と言われています。
さらに明治14年になると、外壁塗装の塗料の国産化がはじまりました。当初の塗料は、乾性油や天然樹脂をベースにしており、乾燥に時間がかかり耐候性もよくなかったという問題点がありました。その後合成樹脂が開発されましたが、戦後になると、エポキシ樹脂や塩化ビニル樹脂塗料なども開発され、外壁塗装に利用される塗料の性能が飛躍的に向上しました。